私は日本最大のコリアタウン・大阪市生野区で在日韓国人3世として生まれ、幼い頃から祖母が作る本場の味に慣れ親しんで育ちました。
毎日の食卓に当たり前のようにあったキムチですが、この仕事を始めるまではその味を特別に意識したことはありませんでした。
時を経て社会人になり、キムチの製造に携わるようになったのですが、ふとしたことから自分が日々作るキムチの味に違和感を抱くようになりました。
そして「もっと完璧な味がつくれるのではないか?」そんな想いが心の中に日々募っていきました。
折しも当時は、日本には韓流ブームが到来し、日本の人々が韓国料理に触れる機会が格段に増えた時代でもありました。
そんなきっかけもあって、私はあらためてキムチについて考えるようになっていったのです。
キムチがご飯やスープの添え物という脇役のポジションでなく、“この味が食べたい!”とすすんで食べたくなるような心に響く存在となってほしい。
そのためには、自分が思い描く理想の味を完成させることが必要です。
やがて私は自分が長年食べ続けてきたキムチの中に潜む小さな違和感を取り除くことで、パーフェクトな味が作りだせると確信するようになりました。
その後、独立してからはハルモニの懐かしい味を思い出しつつ、自分自身のキムチの開発に取り組みました。
そして、本場のピリリとした唐辛子のパンチ力はそのままに、
日本人でも食べやすいまろやかな味わいにキムチをアレンジ。
何よりも自分が“おいしい”と納得のいく味を求めて試行錯誤を重ねた結果が、この「無限キムチ」なのです。
この理想の味を春夏秋冬いつでも“ブレのない”安定した味わいで提供してゆくのが私たちの使命です。
そして、さらに多く方々へとこの味を届け、いつかは「大阪のキムチといえば無限キムチ」といわれる存在になれるよう、日々成長していきたいと思っています。
どうぞこれからもより一層のご愛顧とご指導をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。
昭和62年11月28日生まれ。大阪市生野区出身の在日韓国人3世。
キムチ製造会社での勤務したのち、株式会社無限物産を創業。現在、3児の父でもある。